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借金がなくなる!?過払い金の請求方法とメリットとデメリット

借金がなくなる!?過払い金の請求方法とメリットとデメリット

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カテゴリ:コラム一覧

過払い金について

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借金に困って首が回らないという人は、消費者金融からの借入をしている人が多く、多重債務の状態に陥ってる人も少なくありません。そうなると利息の返済だけでも大変な状態となり、借金は雪だるま式に増えてゆくことになりますが、実はそこに借金地獄から脱出する糸口があります。

貸金業者がお金を貸すときには、利息制限法という法律があり、利息の上限が定められているのですが、2007年ごろまで多くの貸金業者やカード会社がその上限よりも高い利息で貸し付けをしていました。

ちなみに利息制限法では、10万円未満のの借り入れについては年20%、10〜100万円未満の借り入れについては年18%、100万円以上の借り入れについては年15%を利息の上限としています。それよりも高い金利での貸し付けはNGで、過去の明細で、金利が23〜29%と明記されたものがあれば、それは過払い金として請求をすることができます。

過払い金が発生することの背景として、貸金業者が守らなければならない法律が二つ存在することがあげられます。一つは先にあげた利息制限法、もう一つが出資法です。出資法の上限金利は年29%となっており、以前は多くの貸金業者が出資法の上限利息を採用していました。

この二つの法律の利息の差額がいわゆるグレーゾーン金利と呼ばれるもので、近年になってグレーソーンにあたる金利ですでに支払ったものは、過払い金として取り戻すことができる、という判決が最高裁判所で出されました。

過払い金請求ができる可能性のある人は、2010年までに消費者金融で借入をした人、キャッシングを利用していた人です。長期にわたって返済をしている場合には過払い金を払っている可能性が高くなりますので、過払い金請求をすることをおすすめします。ちなみに完済した借金についても請求することができますので、当時の取引履歴を取り寄せて引き直し計算をしてみましょう。

過払い金の請求方法

過払い金があることがわかったら実際に請求に踏み切りましょう。過払い金の請求方法には二通りあり、自分で請求をする方法と、法律の専門家に依頼をする方法です。

  • 自分で過払い金請求をする方法

過払い金を自分で請求する場合には、借り入れをしていた業者から取引履歴を取り寄せて自分で利息の引き直し計算をします。引き直し計算とは、払いすぎた利息を法定利息によって再計算することです。過去の利息が23%〜29%といった利率になっていれば、その差額が過払い金として戻ってきます。近年では利息の引き直し計算ソフトといった便利ツールもでていますので、簡単に引き直し計算をすることができます。

引き直しだけを請け負ってくれる業者もあります。ちなみに貸金業者によっては専門家でなく、本人による請求となると対応が変わる場合がありますので、知識を万全にして不利な取引とならないように交渉に臨むことが必要となります。

  • 法律の専門家に依頼して過払い金請求をする方法

過払い金の請求をすることができる専門家は、弁護士と司法書士に限られています。過払い金を取り戻すための相談・依頼料はかかりますが、手続きを安心して任せられるところがメリットです。ちなみに、法律家以外の人が過払い金請求を持ちかけるケースがあるようですが、専門家以外に過払い金請求をする資格はありませんので、そういった誘惑があれば断りましょう。

過払い金請求のメリット

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過払い金請求をするときにはメリットとデメリットの両方を承知している必要がありますが、最初にみてゆくのは過払い金請求のメリットです。

  • お金が戻ってくる

過払い金請求をするメリットのその1は、払いすぎたお金が戻ってくることです。すでに支払った高すぎる利息を一気に戻せますので、人によってはまとまった金額となり、借金に悩んでいても債務整理をするまでもなく、過払い金で借金を完済できる可能性もあります。

  • 利息もつく可能性がある

過払い金請求をするメリットのその2は、過払い金の発生が明らかになった日から、過払い金についても利息が発生しますので、返還のときに利息をつけて返してもらえる可能性があります。ちなみに利息は5%程度で、弁護士や司法書士に依頼をすると利息もつけて請求してもらうことができます。

  • 専門家に依頼すればお金を待つだけ

過払い金請求をするメリットのその3は、専門家に依頼をすれば、過払い金の払い戻しまで何もしなくて良い状態になります。弁護士、司法書士に依頼をするときにはお金はかかりますが、何もしなくても手元にお金が戻ってくる気楽さを手に入れられます。依頼を引き受けてもらえれば、金融業者とのやり取りもすべてお任せできますので、過払い金の請求をするときには専門家に一度相談をしてみましょう。

過払い金請求のデメリット

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  • 過払い金請求をした業者のカードは一時使用できなくなる

過払い金請求をするデメリットのその1は、過払い金請求をした業者のカードは一時使用できなくなる、ということがあります。これは業者によっても対応はまちまちであるため、詳細については各業者に問い合わせる必要があります。

また他の業者のカード利用にまで影響を及ぼすことはありませんので、あくまでもその業者の利用が制限されるということになります。利用制限期間についても業者によって異なるため、過払い金請求による影響がでたら困る場合には、該当する業者に問い合わせてからにしましょう。

  • 負債が残る場合はブラック入り?

過払い金請求をするデメリットのその2は、過払い金請求をしてもなお負債が残り、その後の元金分割払いと利息カットをしてもらう場合には債務整理の扱いとなり、信用情報機関に登録をされます。いわゆるブラックリスト入りとなるため、その後の5〜10年は新たな借り入れはできなくなります。

しかし、過払い金請求についてはブラック入りとならないケースの方がおおいため、特に任意整理を考えている人は一度専門家のところで相談をすることをおすすめします。

  • 依頼費用はかかる

過払い金請求をするときのデメリットのその3は、専門家に依頼をすると依頼費用はかかるということです。依頼費用は過払い金の返還額の2〜3割程度が相場となっており、状況や金額によって依頼をすべきかどうかを判断する必要があります。借入が複数に及ぶ場合には、手続きも複雑となりますので、ブラックリスト入りをしないためにも、専門家による状況判断をお願いしたほうが得策と言えます。

それでも借金返済が無理なら任意整理

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過払い金請求をしてもなお借金が減らず、返済の目途もたたない、ということであれば債務整理に踏み切りましょう。債務整理には4つあり、自己破産、個人再生、任意整理、特定調停があります。借金の額があまりにも大きく返済が不可能であれば自己破産を選ぶしかなく、もし一部でも返済をしてゆく見込みがあるのであれば個人再生をしましょう。

この二つは借金減免の幅が大きいというメリットがありますが、住所や氏名が官報にのるなどのデメリットもあり、社会的な信用に関わることになります。

そのようなデメリットを被りたくないときには任意整理がおすすめで、借金の整理方法としては最もポピュラーな方法であり、裁判所も関わることもないので、法律の専門家と貸金業者との間のみのやり取りとなります。ブラックリストにはのることになりますが、個人の財産を放棄することなく再起することができます。

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