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借金は無くなるの?任意整理を始める前に知っておきたい基礎知識

借金は無くなるの?任意整理を始める前に知っておきたい基礎知識

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カテゴリ:コラム一覧

任意整理をする前に

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債務整理の中でも最も件数の多いのが任意整理です。債務整理全体のうち約9割を占めている任意整理ですが、いったいどのような手続きなのでしょうか。借金を減らせる可能性があるとはいえ、よく理解せずに任意整理をするのは好ましくありません。弁護士に相談する前に任意整理の基礎知識を知っておきましょう。

任意整理とは

任意整理とは、その名の通り債権者と債務者感の任意の同意によって成立する債務整理手続きの一種です。自己破産や個人再生などの手続きが裁判所の仲介や決定が必要な公的な手続きであるのに対し、任意整理はあくまでも当事者間の合意に基づいて成立する債務整理であり公的な手続きは必要としません。

公的ではないといっても合意した債務整理内容は効力を持つ文書として残されるので後になって同意を保護にされることはありません。

任意整理のメリット

任意整理のメリットは、手続きが早く債務整理が成立する可能性が高いことです。任意整理は当事者間の合意があれば成立するので早ければ手続きを開始したその日のうちにおおまかな債務整理内容が決まることもあります。実際には契約書の作成など事務作業も必要なため1週間程度の時間はかかるものの、決定までに数ヶ月の時間がかかる自己破産と比べれば圧倒的に早く債務整理が完了します。

任意整理は当事者間の話し合いで内容が決定するため、整理の進め方に関して債権者の意見が一定程度反映されます。債務が全額面積になる自己破産と比べれば債権者のメリットは大きく、自己破産されるくらいなら任意整理に同意した方がマシと考えるので合意が成立する可能性は高くなっています。

取り立てや督促はストップする

任意整理の手続を開始した時点で債権者による取り立てや督促はストップします。厳しい取り立てを連日続けられると精神的に参ってしまいますが、任意整理することで取り立てのストレスからは開放されます。

周囲にバレずに債務整理できる

任意整理は債権者と債務者間で手続きが完了するため、債務整理をした事実が第三者に開示されることはありません。家族や会社に知られずこっそり借金を整理することも可能ですが、債権者からの電話や郵便物で任意整理がバレてしまう可能性は残されています。

秘密裏に任意整理を進めたいのなら弁護士に相談しましょう。弁護士を立てると交渉窓口は本人から弁護士に移るため、電話や郵便物から任意整理の事実が露見してしまうリスクは回避できます。任意整理するとブラックリストには載ってしまいますが、一般の目にふれることはありません。

任意整理では借金は無くならない

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任意整理は借金問題を解決してくれる手続きですが、自己破産のように借金が帳消しになることはありません。あくまでも借金の返済を続けて返済することが前提の手続きなので、任意整理が成立したからといって借金問題が完全に解決したわけではないことを自覚する必要があります。

元本は減らないが将来利息は軽減できる

任意整理では借金の元本そのものは減らせません。その代わり借りているお金に対して発生する将来利息に関してはカットに同意してくれる可能性が高く、これ以上借金が膨らんでしまうことは防げます。将来利息のカットに成功すれば返済負担は大幅に軽減されるので収入に応じた返済計画に基づいて返済を続けていけば完済は可能です。

3年を目処に分割で支払う

任意整理では将来利息をカットした債務を3年を目処に分割で返済します。逆に考えると3年間の分割でも返済しきれないほど借金がかさんでしまったら任意整理では手に負えず自己破産など別の債務整理方法を考えるべきということになります。借金額などを考慮して5年程度に延長できるケースもありますが、任意整理から完済までの数年間は毎月コツコツと返済していく生活が続きます。

過払い金請求は任意整理ではない

すでに支払った返済金の中にグレーゾーン金利適用分が含まれている場合は、過払い金請求でお金を取り戻すことができます。取り戻した過払い金で借金が完済できた場合は任意整理扱いにはならず、ブラックリスト入りも回避できます。

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