なぜ金利が高くなる?キャッシング枠には秘密がある!
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借りるときには低い金利が基本
借金が膨れる原因
借金を返済することができなくなる理由の大半は、元金を返済することができなくなるのではなく、元金に対して設定されている金利の負担が大きくなってしまうことです。これは、個人の消費者であるほど顕著に表れています。日本では、個人の消費者に対して融資を実施しているサービスがかなり限定的です。
個人の消費者に対する融資として有名な銀行のサービスでは、金利が小さいかわりに融資の金額が大きくなっているデメリットがあります。銀行が提供する住宅ローンはその代表的な消費者へのサービスですが、住宅ローンのように本人の年収を超えるサービスを利用するときにはそれだけ大きな買い物をしなくてはならないことの裏返しでもあります。
その場だけで小さなショッピングをしたいときには銀行で少額融資を借りることはなかなか難しく、実際に借りるときには消費者金融を利用するか、クレジットカードに備わっているキャッシング枠を利用するしか方法がありません。
しかし、こうしたサービスでは金利が大きくなってしまうので、それだけ返済に関するリスクも大きくなってしまうことを考慮しておく必要があります。負担を小さくしつつ個人の消費者がお金を借りる際には、必ず小さな金利でお金を借りることです。
クレジットカードの役割
元々、クレジットカードはそのサービスを利用する消費者が現金を持たないで買い物ができるようにするために考えられたものなので、キャッシング枠は存在しますがその機能は消費者が利用する必要最小限度のものしか存在しません。こうした性質がありますので、実はキャッシング枠はショッピング枠とは完全に別枠で設けられているサービスとしての役割を果たしています。
事実、キャッシング枠では消費者金融などの貸金業者に対して適用される貸金業法の規定がそのまま適用されていますので、消費者金融と同様に総量規制に関する規定も利息制限法に関する金利や利息に関する規定も適用されます。
貸金業法に関連するキャッシング枠は借金の相談件数が多い案件ですが、これは消費者が借りやすい環境だと借金の負担を自覚できずに借りてしまう人も多くなってしまい、それだけ負担を抱える人が多くなってしまうからです。
貸金業法って何?
世の中で消費者に対して提供されているサービスの中には、銀行法に準拠したサービスを提供している金融機関と、貸金業法に準拠したサービスを提供している貸金業者の二つがあります。特に、後者に関しては借金に関するトラブルが多く、弁護士が案件の解決のために債務整理や任意整理をよく利用する案件でもあります。
これについては、過払い金問題を例に考えるととてもわかりやすいです。借金に関する過払い金問題は、実は後者の貸金業法に関連するトラブルなので前者の銀行法に基づいたサービスを提供している金融機関では発生しません。
改正された貸金業法が2010年に施行されてからは過払い金問題は債務整理や任意整理を利用することによって容易に解決できるようになりましたのでこの問題が発生することはありませんが、貸金業法に基づいてサービスを提供しなくてはならない業者は、融資の枠や金利に関して様々な法律的な束縛が存在します。
一方で、その制限の範囲内であるのならばかなり自由な融資が認められているため、逆にそれが原因となって消費者の負担を大きくしてしまう可能性があるものなのです。もちろん、法律的な制限がありますので安心して利用できることに違いはありませんが、何も考えずに簡単にお金を借りることができる側面があるのも事実なので、その点はしっかりと覚えておきましょう。
キャッシング枠で負担が増える?
多くの業者で利用できる
貸金業法を基準に提供されるサービスでは、誰が利用するときであっても必ず融資の枠に上限が存在します。ですから、一定の枠の中で融資を済ませることができるので、消費者に対して余計な負担を強いることがないという大きな利点が存在します。
枠が法律上で存在しているのならば、貸金業者が無理に厳しい審査をしなくても法律的な安全性がきちんと守られるので、クレジットカードのキャッシング枠も非常に借りやすい仕組みになっているわけです。しかし、枠に限度が存在する影響で、その枠内ならばどのような形であってもキャッシング枠を使うことができるという危険性も孕んでいます。
例えば、ある消費者のキャッシング枠の限度が100万円と決められているときにはこの100万円の枠を利用して複数の会社のカードを使ってお金を借りることも可能なわけです。枠内であるのならば、業者からお金を借りることに関して制限を受けることも心証を悪くすることもほとんどありません。
しかし、金利に関しては全く別で一定割合で決まっているわけではなく、上限の範囲内ならばいくらでも上乗せすることができます。Aという業者のキャッシングでは5%の金利なのに、Bという業者のキャッシングでは金利が20%になることもあります。
100万円を限度額とすると、単純計算で両者では金利上において約15万円近くの損失が出てしまうので、貸金業法を基準とするキャッシング枠では十分気を付けてサービスを利用する必要があります。
規模が小さい業者ほどリスクが高い
貸金業者に関しては、業者の規模が小さいほど危険性が高くなるのは間違いありません。これは、金利の上限がが小さい業者ほど高く設定されやすい性質を持っているからです。金利というのは、通常は金融機関や貸金業者にとっての収益に該当する金銭であるため、資金力に乏しい規模の小さな業者ではより元金に対する付加価値を多く設定します。
そうしないと、規模の小さな貸金業者は経営をやっていくことができないからです。貸金業者は、銀行と異なって消費者に対して貸金以外の金融商品を一切提供することができないので、貸金の利益のみで経営を考えていかなくてはいけません。
そのため、銀行系の貸金業者と比較すると規模の小さな信販系の業者などは必ず金利が高くなる側面があるわけです。もちろん、金利が高くなる一方で融資の審査が通りやすいメリットもあるので、返済のメリットか金利のメリットかどちらを選択するかは本人が良く考えなくてはならないでしょう。
最終手段としての債務整理
キャッシング枠で負担が大きくなりすぎてしまったときには、弁護士と相談をして借金の返済の負担を軽減してもらわなくてはいけません。ただ、クレジットカードのキャッシング枠の金利が高くなるとは言え、貸金業法上において融資の枠が限定されている側面があることから、債務整理で全ての借金を無くすことができるかどうかは微妙なことも理解しておきましょう。
限度額がある以上は一定金額よりも負担が増大することはないので、元金と金利の負担を計算して最も理に適っている任意整理を利用することが通常です。貸金業法のキャッシング枠の弁護士への相談の大半は過払い金に関する相談なのですが、クレジットカードのキャッシング枠であっても任意整理は容易に使うことはできるので問題ありません。
債務整理の中でも任意整理は債権者との話し合いと同意を前提に手続きを進めていくことになりますので、返済に関してはクレジットカード会社が返済の負担を軽減したり分散してくれることに同意をしてくれればそれだけで負担を減らすことが可能です。
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